アイドリング時間の活用こそが大事

スタートアップ

世の中で時間ほど公平なものはありません。無駄に使っている時間(アイドリング時間)を有効化することでスタートアップの飛躍を狙う戦術を考察しています。

東京や大阪などの主要都市ではタクシーが溢れています。駅や大きなビルの前では、お客さんを待つためにタクシーが列をなしています。そして、タクシーの運転手は、いつも最近はタクシーに乗る人が減って、収入が上がったりだ、などと言っています。一方で、運輸業界では、運転手の担い手がいないそうです。(例えば、全日本トラック協会による「日本のトラック輸送産業 現状と課題」ご参照)タクシーの運転手からトラックドライバーへ、という転換は、人それぞれの生き様を変えなければならず、そう簡単には進まないでしょう。また、いわゆる長距離トラック輸送(高速道路で都市から都市を結ぶ)は、今後は世界的にも研究が進んでいる自動運転による隊列走行や貨車(貨物列車)を用いた輸送に、人的なリソースの制限と環境的な要請から、徐々にシフトしていくでしょう。なお、隊列走行については国土交通省に掲載されている資料が詳しいです。

デリバリーへのニーズ

労働市場の硬直性や人口構成の変化を鑑みると、これからの問題は、都市の中で如何に効率的にデリバリー業務を行うか、ということです。外食のデリバリーでは、現在ウーバーイーツといったスタートップ系の宅配アプリが、本来は各外食レストランが抱えていたデリバリー人材のアウトソースの受け皿として、急発展しています。消費者側の望みとしては、すべてのレストランがこの宅配をデリバリー機能として活用してすることです。すなわち、どこのレストランで消費者がデリバリーを活用しようと思っても、注文からデリバリーまで、同じ宅配アプリですべてがカバーされるというものです。このレストランはAという宅配アプリで取り扱っていて、このレストランではやっていない、違うBという宅配アプリで、というのは、結構面倒くさくて、消費者としても困ってしまいます。

タクシーのアイドリング時間の活用

本来このようなサービスを提供できるポテンシャルを持っていたのが、タクシーです。前述したように、タクシーは人待ちのためのアイドリングの時間が長くあり、最近ではタクシーアプリもだんだんと浸透してきて、流しでお客さんをつかまえるというようなことは少なくなってきているのでしょうが、まだまだ、日中お客さんを乗せていない時間は多いと思われます。そこで、このアイドリング時間をどのように活用するか、という視点の一つに外食デリバリーの代行をするというものがあると思います。

また、外食デリバリー以外にも、ちょっとした荷物を運ぶというのもサービスの一つとしてしてあり得ると思います。県を跨いでというのは、距離的に難しいかもしれませんが、ある区域内でデリバリーをするというのはあり得ると思います。例えば、クリーニングの配送、新聞の配送、宅配便の配送などは、流しのついでに行うことができるサービスの一例です。

規制緩和の必要性

もちろん、タクシーには規制(2020年5月に、国交省が特例措置として宅配要件を緩和しています。)があるので、人を乗せて運ぶ以外のサービスを今すぐに行うことはできないでしょう。しかし、あくまで人を運ぶことだけにこだわっていては、当初そうした規制が制定されたときには想定されていなかったサービスを提供できなくなってしまいます。レガシー規制をアップデートすることが必要です。

さらに、こうした既存の規制が緩和されてくると、デリバリーのオプションを比較して、最も低価格のものを選択するようなサービスも生まれてくるでしょう。デリバリー会社間でも競争を促進することで、さらに良質なサービスが生まれると思われます。

まとめ

  • タクシーは成長市場だ
  • 人のみを運ぶのはナンセンス。人とモノを乗せるべし。
  • デリバリーはタクシー活用が効率的だ
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