中古衣料でエコフレンドリーな事業をたちあげよう

衣料業界は、ESG(環境・社会・ガバナンスの略。時事通信によれば2019年で3400兆円の運用資産がある。)の視点から現在大変なプレッシャーをうけています。今までの衣料会社の成長戦略であったは、多品種・小ロット生産を短期間で回し、毎年の春夏秋冬でトレンドを変えて、常に新しい人とは違う服を提案していくというビジネスモデルです。新鮮なトレンドを生み出し、低賃金の生産拠点で作った衣服を、高い単価で売れる都市で輸送・販売し、半分位売れれば、十分利益がでる、というのが衣料会社の考え方でした。

しかし、このやり方では、結局のところ、売れ残った時に大量の在庫を出してしまい、地球環境的には持続可能ではなさそうです。エコフレンドリーではないのです。原価10のものを100個作り、定価100で売るのならば、10個売れれば、元が取れ、20個売れれば十分なリターンが上がります。曲言すれば、残り80個は捨ててもいいのです。最近の例では、超高級アパレルブランドのメーカーが、ブランドのイメージ低下につながるような値崩れを防ぐために、季節が過ぎた衣服を焼却処分するという話(参照:BBC)がありました。服を作るのに資源を使い、売れなかったら焼却して二酸化炭素を輩出する、これを自分のブランド価値を守るため、安値で売られることを防ぐために行うという、まあ企業の成長戦略としては、分からなくはないですが、ただ道義的には問題がありますよね。ESG的な観点からも大いに批判を浴びていましたのは記憶に新しいところです。

このページの対象とする読者
  • 大量生産・大量廃棄のアパレルモデルには革新が必要と感じている方
  • 在庫の買取でビジネスを成長させようと考えている方
  • アパレル分野での起業を検討されている方

従来の解決方法の限界

こうしたアパレル業界が抱える根源的な問題点を解決するべく、いくつかのアプロアーチ・打ち手がとられています。ブランド価値の毀損がいやであるのならば、トレンドが過ぎて売れ残った衣服からブランドのタグを外してしまい、ノーブランドにして、安価で売ってしまう、というやり方。これならば、ブランド価値の毀損を防げるし、また焼却処分にする量は減らせそうです。また、売れ残りの服をリメークして新しい衣服を生み出すやり方、などもあります。しかし、これらは出口の問題(ブランド価値毀損、環境負荷が高い)を解決する手法であって、入口の作り過ぎという問題を解決できていません。
そもそも、個人が購入する服も1年着ては、トレンドが違うからといって、捨ててしまうのです。少し着てシミやホツれが出たので捨ててしまうので。もともとの価格が安い、ファストファッション等は、明らかに使い捨ての考え方が前提となったビジネスモデルですよね。

問題は、服を所有した人が、その服を粗末に扱ってしまうという事が問題の根源なのです。衣料メーカーが、在庫を焼却処分する、個人がトレンド毎に服を捨て、新しいものを買う、こうした行動様式を変える必要があります。

消費者の行動を変えるような売り方をしていくことが重要

中古服のシェアリング

現在は、ローコード・ノーコードプログラミングの台頭もあり、シェアリングのプラットフォームを格安で作ることができます。もし衣類業界全体で、服を売るのではなくシェアリングするという考え方が生まれれば、消費者との距離も縮めることができるし、なおかつ消費者も服を捨てずに、返却するだけで、自身のニーズを満たすことができます。もちろんサブスクリプションが万能の特効薬でないことは確かです。
例えば、服のやり取りをするときに、運送会社を使いますが、運送自体でコストもかかり資源も使うので、アパレルショップで服を購入することに比べると、サブスクリプションは物流のコスト(金額的及び社会的)がふくらみがちです。物流を如何にエコフレンドリーに変えていくのか、ということは別途改めて論じるにしても、1000円の服を700円の運送コストをかけてレンタルするとかありえないですよね。

メルカリヤフオクなどのC2Cのオークションフリマアプリ等を見てみると、大量のブランド系衣服が格安で出品されています。これらの中には、人間の成長の過程で買い替えざるを得ない衣類も含まれています。例えば、子どもの洋服などは、時間がたてばサイズが合わなくなって、新しい洋服を買わざるを得なくなります。そして、サイズが合わなくなった服はオークション等で売却をするという流れになるのでしょう。

アパレルでの新しい起業のあり方としては、こうした衣服をオークションフリマアプリで購入して、サブスクリプション形式でレンタルするというモデルです。購入した洋服は、古着なので、直しや洗濯を行う必要があるかもしれません。直しや洗濯も量をこなせば、第三者に提供できるサービスとしてノウハウを蓄積することもできます。
物流コストを下げるために、厚さが3㎝以内(追跡機能もあって低価格のクリックポストで送付できるサイズの範囲内)に収まるような服をメインで扱う、といったアプローチも、現状の枠組みの中で、物流コストをミニマイズするという観点からは重要でしょう。また、春夏服と秋冬服の保管場所という観点でもサービスを提供できるかもしれません。
フリマアプリで購入した衣類をサブスクする、というは面白い起業のアイディアかもしれません。

中古服の流通の流れををうまく利用して、より安価な服を長く使える仕組みのスタートアップを作るのは面白い視点

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