データベースというビジネスモデルがいい

起業を考える時にデータベースというビジネスモデルは、これからますます主流となるであろうウェブを中心としたサービスとの親和性が高いと考えられます。

データベースサービス

まずデータベースサービスは、通常ある特定の分野や事象について、あらゆる角度から情報を集めて、分類をして、検索がかけやすように、するというサービスです。世の中には様々なデータベースがあります。おそらく一番有名でわかりやすいデータベースといえばグーグルでしょう。グーグルの検索サービスに掲載されなかったら、ほぼサービスへのアクセスがなくなってしまうというぐらい、ウェブ上でサービスを展開している人にとっては偉大な存在になりつつあります。同社の場合、データベースに保管してあるものは、ウェブサイトの情報となります。この情報を整理して、検索キーワードとの類似性が高いウェブサイトを表示させつつ、よく人目につきやすい場所には、有料広告を掲載することで、マネタイズするというのが同社のビジネスモデルの骨子です。地球上のウェブサイトの量は膨大であり、同社の凄さは、これらをリンク構造を辿ることで、ほぼ網羅的に情報を収集できている点にあります。

もちろん新しく起業する際に、資金的な余力に乏しいスタートアップが当初から大規模データベースを構築すことは、1)サーバーへの投資費用、2)データベースのデータ取集費用、の2点から難しいのが現状です。ただし、ある程度ニッチかつ未だデータベース化されていないような事象であるならば、クイックスタートで一気に市場を掴むことができるでしょう。例えば、どんなマイナーな事項でも良いのです。ある特定の車の全部品の写真と解説といった、誰がこれをみるのだろうか?と当初は思われるかもしれないデータベースでも、思わぬところから人気を博する場合があります。兎に角、ニッチな分野で他の人の追随を許さないほど深くデータを収集するということが重要です。ロングテールマーケティングと言われている分野です。

マネタイズの方法

次に、よく検討しなければならないのは、どのようにマネタイズしていくかということです。データベースサービスを展開するにあたら、1)サイト上に広告を乗せる、2)得たい情報の深さや網羅性よって、有料会員制とする、の大きく2つの方法が、現在のところ売上作る意味では、大きな柱になると思われます。

サイトに上の広告では、一定程度のアクセスがないと、なかなか収入が伸びないところが悩みの種ではあります。またアクセス数が爆発的にあるようなサービスですと、早晩類似サイトが生まれてくる可能性はあります。もちろん、データベースは生モノですので、常にデータを最新のものにしないと、アウトオブデータのデータベースとなってしまいます。そうした意味では、類似サービスが現れても、常にデータを更新し続けることで、差別化は図れるでしょう。逆に、超ニッチなデータベースの場合、月のアクセスが100万を超えるということはおそらくないでしょう。そうなってくると広告でマネタイズするのは難しくないります。2)の有料会員サービスが有効になってくるのです。

有料会員サービスであるならば、会員登録の過程で属性が明らかになった人向けにサービスを提供できるので、データをコピーされてしまうというリスクも軽減することができます。有料会員を登録した人に対して、オンラインサロンなどより距離を縮めたコミュニケーションを行うことも可能となってきます。

一方で、難しさは、どの程度のデータの深さで、有料会員とするかです。浅過ぎれば、そもそも検索結果で上位に出てくることも難しいでしょうし、深過ぎれば、わざわざ有料会員となってお金を支払ってまで得たい情報ではなくなってしまいます。ちょうど良い深さを見定めるのは、ある程度トライ&エラーが必要でしょう。

価格.comというサービスも、20年くらい前のローンチ当初は人力で商品価格の比較を掲載しており、広告モデル、その後自動で、そして商品メーカー向けに有料情報を提供と言った形で、マネタイズしていきました。そうした先行事例も参考になるかもしれません。

希少性のあるデータ

データベースのコンテンツとして考えられるのは、やはり海外の情報でしょう。いまだに日本と海外では情報の非対称性があります。さまざまなデータの蓄積では英語ベースの情報が圧倒的にボリュームが多いのは明らかです。また英語以外の情報、中国語やスペイン語などは、英語情報と比べるとさらに希少性が高くなっていきます。例えば、ロシアでC2Cのネットサービスを提供している会社のデータベースを作れば、ロシアで展開したいと考えている日本会社にとっては、是非とも欲しい情報となるはずです。他にも、例えばフランスのスタトアップ企業の情報、ドイツの非公開企業で売上高が1000億円を超える企業、アフリカの有力コングロマリットなど、日本ではほとんど網羅されていない情報が多数あります。こうした情報をデータベース化して、容易に検索をかけられにして、広告と会員制の組み合わせでマネタイズしていくというビジネスは十分展開可能でしょう。一つのデータベースでは規模が小さくても、いくつかのデータベースを組み合わせれば、トップラインも大きくできるでしょう。

まとめ

  • データベースでの起業を考えるならばできるだけニッチな分野に的を絞ろう
  • 課金は広告モデルよりも有料会員モデルの方がなじみが深いでしょう
  • 海外の情報は言語の壁もあり、希少性が高く、データベースニーズがあります

コメント

タイトルとURLをコピーしました