代替食品は今後の有望市場だ

スタートアップ

代替食品の分野には、多くのスタートアップが新しい事業を立ち上げてます。今回は、代替食品の業界が拡大する背景、どういった視点でスタートアップが参入しているか、という2点を中心に分析をしていきたいと思います。

代替食品へのニーズ

代替食品は大きく分類すれば、代替肉(Alternative Meat)、代替乳(Alternative Milk)、代替チーズ(Alternative Cheese)に大きく分類されます。肉、乳、チーズともに、広義ではタンパク質なので、代替食品は代替タンパクとニアリーイコールとも言えるでしょう。人間の主要栄養素は3種類あり、炭水化物、脂質とタンパク質となっており、まさに代替ブームは、この必要不可欠なタンパク質の再定義という意味合いを持ちます。
タンパク質を従来の肉や魚から代替しようとしている背景には、畜産や漁業が持続可能ではないという認識があります。年々増加する世界の人口を賄う農地や漁場は不足しております。また特に家畜は、大量の飼料や水を必要とし、さらにゲップにメタンガスを含み、地球温暖化の一因にもなると近年明らかになりつつあります。
そこで代替タンパク質への期待が高まっています。現状、代替分野で標準的な加工方法は確立しておらず、新規気鋭のスタートアップが様々な技術で試行錯誤しています。

代替肉の種類


代替肉の分野では、培養肉(cell based)、植物性肉(plant based)と菌類性肉(Fungi based)の大きく2つの技術が相互に切磋琢磨しています。植物性肉の大手はImpossible Foods(インポッシブル・フーズ)やえんどう豆由来の肉をつくるBeyond Meat(ビヨンドミート)です。日本でも大塚ホールディングス不二製油が大豆由来の肉を開発しています。
培養肉は、肉の細胞を人工的に培養する手法です。鶏肉に強いMemphis MeatsやVital Meat、牛肉に強いLABMeatやMosa Meat、豚肉に強いBalletic FoodやNew Age Meatsがあげられます。
菌類性肉はキノコやマッシュルーム等の菌類より製造する人口肉です。Prome Roots等の多くのスタートアップが参入しています。

代替乳の種類


代替乳には、由来となる植物の違いからアーモンドミルク、カシューミルク、ココナッツミルク、マカデミアミルク、オーツミルク、玄米ミルク、豆乳等があります。アーモンドミルクは、アーモンドと水から簡単に作ることもでき、代替ミルクの主軸となりつつあります。
アーモンドミルクでは、北米のCalifia Farms(カリフィア・ファームズ)が大手です。
豆乳では、ダノンが買収した White Waveが有名です。

代替チーズ(Alternative Cheese)


代替乳ベースからチーズを製造するスタートアップも増えています。例えばカシュ―ナッツミルクからチーズの製造を目指すスイスのニュールーツが有名です。カナダの植物由来チーズメーカーであるデイヤフーズも大手です。

代替食品でスタートアップをおこすには?

上記の通りいくつかのアプローチがありますが、植物ベースの代替食品が原料の調達の容易さからは今後も増えそうです。例えばアーモンドミルクは、アーモンドさえ入手可能ならば、すぐに作ることができます。日本でアーモンド農場を植物工場のようなアプローチでつくり、アーモンドミルクをインターネットで販売する、というのは十分実現可能です。差別化はブランド構築で行っていくビジネスモデルです。

まとめ

代替食品は持続可能な食品として今後も市場が拡大する
いくつかの製造手法があるが、植物由来は新規参入の障壁が小さい
競争に勝つためにはブランド構築が重要


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